受け継がれていく技術。名棋士たちのルーツを探る①コミ碁の考え方


 ども~こんばんは。豆腐の角です。

 今日からたまあに不定期連載予定のこのシリーズ。

 名棋士のルーツを探るコーナーです。

 棋士の方々はみな過去の棋士に学んでいます。そうして名人芸とされるものを自分の中に落とし込んでいくのですね。
 
 今回は「ぬるま湯」「平明流」「流水不争先」でお馴染みの、高川格本因坊のルーツを探っていきます。


 高川本因坊は1952年に本因坊を獲得、時代を共にする橋本宇太郎九段に「ぬるま湯に使っているような碁」と称されつつも、9連覇を成し遂げた名棋士です。

 
  
 ゆっくりとした石運びで無理がなく、激しい打ち手たちをことごとく破るその打ち筋は、就位した当初こそ「非力」「高川のパンチではハエも殺せない」などと言われていましたが、当時理解が追いつかなかっただけなのかもしれません。

 高川本因坊を支えるのは、並外れた形勢判断能力、局面をゆっくりにする技術です。

 橋本宇太郎九段は「ぬるま湯に浸かっているようで闘志がわかない」といったのですが、これこそ高川格の局面をゆっくりにさせる技術でした。
 
 高川本因坊は、コミ碁の白番を支える考え方の第一人者ではないか、と私は思っています。

 局面をゆっくりにする打ち方を最初こそみな不思議がっていましたが、後に実力が認められ「平明流」と言われるようになりました。


 そんな高川本因坊のルーツはなんだったのでしょうか?

 本人曰く、本因坊秀栄と語っています。明治時代の名人です。

 秀栄の碁こそまさに流水の如くといった石運びです。平明に打ち進めているにも関わらず、知らないあいだに形勢を悪くしていたり、また、相手の隙には水の勢いが強まり、岩をもえぐる厳しさも兼ね備えています。

高川本因坊も「秀栄名人の碁は石運びに無理がなく、いざとなれば相手をねじ伏せる力を内に秘めながら、明るい大局観でサラサラと勝ってしまう。それはまるで水が高きから低きに流れ落ちる自然さに満ちている。」

 と語っています。

 ちなみに私も秀栄が好きで、秀栄を並べて白番がうまくなりました。厚み派と言われる棋士たちの多くは、秀栄の碁をよく好んで並べられています。


 黒番の時と白番の時では、まったく違う考え方で取り組まねばなりません。

 黒番はコミを相手に与えるため、積極的に打つ必要があり、白番はできるだけ局面をゆっくりにすれば、コミにかかりやすくなります。

 高川の考え方、形勢判断で局面をコントロールする打ち方は、石田芳夫、小林光一などの時代に引き継がれていくことになります。
 
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