餓鬼の一生②


  先程までデスクトップに映る女の尻を真剣に吟味していた男たちが、今度は真剣な顔で盤面を見つめ、白と黒の石を打ち合っているのをみて、餓鬼は興味を示した。

 女の尻よりよほど神秘的なものを感じたのかもしれない。

 それがきっかけで碁を覚えることになった。

 あとできいた話だが、これは父親に仕組まれたことであったらしい。

 元々、餓鬼は父親とオセロを遊んでいた。最初はボコボコにされていたが、執念深い餓鬼は、いつしか勝つようになり、だんだんオセロでは負けなくなった。その話を聞いた父親の友人が「オセロじゃ金にならんから、囲碁をやらせろ」と言ったのがきっかけらしい。

 かくして、女の尻を見せる所まで計画に入っていたのかどうか?定かではないが、父親の計画は成功といえよう。

 9級を自称する父親からルールを教えてもらった。

 親は学生時代に新聞に載っている棋譜を並べて碁を覚えた。コウとかも言葉はしらんが、並べて覚えたらしい。
  
 当時、近くに碁を教えてくれる人どころか、対局相手すらみつからなかったらしく、数学の邪魔になるとかで結局嗜む程度でおわった。
 
 一応、大学で教えている父親の説明はわかりやすかったのか、ルールはすっとはいった。
 
 餓鬼は負けず嫌いな上に失敗をしたがる変わった餓鬼だった。

 ルール的に無理な自殺手も、実際に一度入って取られたがる。

 気に入った手はとことんなっとくするまで打った。中でもケイマはお気に入りで、ずっとケイマを打ちまくっていた。

 最初の一ヶ月くらいはずっと父親と対局していた。

 その中で身につけたことは、「相手の手を真似して盗むという考え方」

 ということだった。

 相手の手を真似して自分の物にすれば、自分も相手の実力の手が打てる。浅はかな考えなようで、今でもこれは大事な考えだとおもっている。

 一ヶ月と少しが経とうとした頃、父親とは五子で打てるようになった。この頃にはだいぶ碁の形になってきたのだとおもう。

 そろそろ色んな人とうとうということになり、はじめて碁会所にいくことになった。

 つづく。

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